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役立つ病害虫の話

  • 役立つ病害虫の話
  • Disease And Insect Damage

ジャパンアグリバイオの研究員が、皆様に役立つ病虫害の情報を連載します。

役立つ病虫害の話

バックナンバーの情報につきましては、発表当時の内容をそのまま掲載しております。文中の農薬に関しましては必ず最新の登録状況をご確認ください。今まで使っていない農薬を使用する場合は、お近くの種苗専門店や農協、公共機関ともご相談ください。

  • スターチス(リモニウム)の灰色かび病について
  • 2009.1.26

 

灰色かび病で枯死したスターチスの写真

灰色かび病で枯死したスターチス

灰色の綿状にみえるのが、灰色かび菌の胞子です。

 

スターチスで一番困っている病気は灰色かび病ではないでしょうか?

灰色かび病菌(Botrytis cinerea)は腐生性が強く、多湿条件(90%以上)下では枯れた下葉や植物の残渣でも増殖できます。そして菌密度が高くなると、窒素過多や灌水不足などで抵抗力が低下してしまった植物にも風媒伝染によって容易に感染するようになります。またいろんな草本・木本植物に広く発生する多犯性の病原菌で、非常にやっかいな病気です。2月下旬から3月、10月下旬から11月、梅雨時期は灰色かび病が発生しやすくなる時期ですので、注意して栽培をしてください。

 

 

夜間閉め切るようになった施設内では、気温が低下していくとそれに伴って相対湿度が上昇してしまいます。もし加温機も作動しなければ明け方にはたいてい湿度は90%以上となり、葉上に結露を生じやすくなり、灰色かび病の発生条件となってしまいます。

 

対策としては、

1.施設を閉め切る時間を遅らせる。

2.夜間閉め切る際はかならず加温機が動くように設定温度を調節する。

3.凍害が発生しないなら、夜間は完全に閉め切らない。

以上のことを考えて、夜間の相対湿度が高くならないように管理してください。特に雨の晩は湿度が高くなりやすく、加温機なしで施設を完全に閉め切ることは避けた方が良いです。

 

もう1つのポイントは日ごろから菌密度を下げておくことです。株元の枯死葉に灰色のカビを確認したら直ちに防除を開始してください。スターチスで灰色かび病に登録のある薬剤には

ポリベリン水和剤(イミノクタジン酢酸塩・ポリオキシン水和剤)

フルピカフロアブル(メパニピリム水和剤)

ゲッター水和剤、ロブラール水和剤(ジカルボキシイミド系薬剤)

サニパー水和剤(チアジアジン剤)

などがあります。農薬が効かない耐性菌が蔓延するのを防ぐためには、同じ農薬を連用することを避けた方がよいでしょう。

 

<ご注意>文中にある農薬の登録状況は原稿を作成した時点のものです。使用に際しては、必ず登録の有無をご確認ください。今まで使っていなかった農薬を使用する際は、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関とも御相談ください。

(2009年1月26日)

[ TEXT:森本 正幸 ]

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