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コラム26 脱栄養系頭への挑戦 2011.12.9

いろんな事があった、2011会計年度(2010年10月から2011月9月)がクロージングし、監査法人(Mazars 及び KPMG)による監査も無事終了して、比較的落ち着いた師走を迎えています。

振り返りますと、2011年カレンダーイヤーは、種子系ペチュニアブランド「Wave」のBall社への売却アナウンス、天の声とともに舞い降りたトップダウン予算、東日本大震災、植物研でのR&D終了決定、一部の出向社員の出向復帰……まさに、「大殺界最終年度」を飾るにふさわしい、本当に盛りだくさんの内容でした。


さて、「2期連続の営業黒字(V2)」を達成した当社ですが、私どもを取り巻く事業環境には非常に厳しいものがあり、V2に浮かれている暇はありません。

また、V2の実績を勘違いして、改革・改善の手綱を緩めてしまったら、奈落の底へ落ちてしまわないとも限りません。

ですから、V3あるいは今後の中長期的な「持続可能な成長」を欲するのであれば、引き続き、社内に潜伏する「現在延長」「過去延長」の業務実態を点検して、「しがらみのない」効率的なオペレーション実現にむけた努力を怠らないようにする事が肝要だと思います。

そして、そのための「行動指針」として、最近、スローガンとして掲げているのが「脱栄養系頭への挑戦」です。


皆さんの参考になるように(と勝手に思っていますが)、「栄養系頭」と「脱栄養系頭」の行動パターンの違いの例をいくつか、表にまとめてみました。


表.「栄養系頭」と「脱栄養系頭」

事例 「栄養系頭」の行動 「脱栄養系頭」の行動
1. 母本維持 クローンを再選抜すれば,「奇形が減少」したり「品種特性が向上」すると信じている。 クローン維持の過程においては、遺伝的には(1)維持か(2)劣化の2つしかない、という前提で動く。
2. 選抜評価・試作 クローンなので調査個体=1個体でも十分と信じている。 必ず環境の影響を受けることから、一定規模の集団を調査して統計的処理を行う。
3. 苗生産 いつでも母株をコピーで増やせるので、無理な注文・需給ギャップも自然に解消されると信じている。 母株集団数から算出された理論値以上の採穂は困難であることを初めから認識している。
4. 苗受注 需給ギャップや理論生産数を無視した受注を受ける。 理論生産数以上は受注しない。
5. 苗販売と代金回収 「様子見」ひいては、最悪の場合は「次年度苗代金と相殺」なんて事を提案してしまう。 クレーム処理は迅速かつ適正に済ませる。
6. 育成者権利
(PBR)申請
いつでも苗をコピーで作成できるので、「初販」の定義が極めて曖昧。であるから、自然に、「締め切り期限」への認識も希薄。 クロップ別カレンダーを確定させて、PBR申請に関する「締め切り」を特定のうえ、「逆算」を常に意識する。
7. 育種の方向 常に「トップクロス」のみで勝負。宝くじ的一発勝負を信じている。ある意味で「集団遺伝」的であり、一定レベルは保障できるが、大物品種は生まれない。 常に優秀な特性を有する「中間母本」の獲得を目指し、その「中間母本」どうしのF1的集団からの効率的選抜を目指す。
8. 問題解決 問題解決の第一歩は「現状把握」であるにもかかわらず、問い合わせに対して口を閉ざして「休眠」してしまい、時が経つのをじっと我慢している。 常に、「悪い情報ほど早く報告する」姿勢に徹して、「現状報告」を怠らない。

禅問答ではありませんが、「栄養系種苗事業で勝利を目指すには、「脱栄養系頭」への切り替え」が肝要なのです。

私も、「脱栄養系頭」への取り組みを徹底して、V3を実現したいと思います。

宜しくお願い申し上げます。



2011年12月

代表取締役社長 清水 明

Dear customers;


Financial year 2011 (from 1 Oct. 2010 through 30 Sep. 2011) has already ended and consolidation audit by Mazars and KPMG has been completed in due course.

We are now in December with certain comfortableness.

If you let me review the calendar year 2011 thoroughly, there happened so many events, for example,

- Announcement F1 hybrid petunia brand “Wave” to Ball

- Top down budget FY 2011

- Earthquake on 11 March

- Closure R&D activities at Tochigi Plant Research Center etc.


Actually, we, Japan Agribio Co., Ltd. has achieved sequential 2 years black EBIT figure.

However, business circumstances surrounding us are quite severe, in general.


Thus, in short, we do not have any time to relax because of sequential 2 years black EBIT figure since it is clear that once we do not keep attacking “evolutional improvement” of our daily operation we shall certainly fall into quite deep into the abyss.


Then, as conclusion, if we still want to realize “sustainable growth”, we have to continuously keep checking whether there is any “current status oriented” or “past history oriented” operation with the aim to make the best effort to be quite efficient organization.

What I am saying nowadays as code of conduct slogan is “To quite vegetative propagated brain.”

It is rather controversial since now I am saying “In order to make success in vegetatively propagated business we have to get rid of the business manner normally seen in vegetatively propagated business.



With Best Regards,

Akira Shimizu

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