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コラム38 栄養系種苗事業のKFS:これだけあれば… 2012.6.8

このコラム12(2011年4月1日掲載)で触れましたプレースマン社ですが、つい最近、以下のようなレターを受領しました。


プレースマン社のガーベラ事業を、同じオランダのフローリスト社が継承することとなった

2012年8月31日まではプレースマン社がお客様対応にあたるが、9月1日以降はフローリスト社が窓口機能を果たす

今後、プレースマン社は、バラとアルストロメリアに経営資源を集中していく


うーむ、これも「選択と集中」の経営判断。
オランダ種苗業界の合従連衡はまだまだ続きそうです。

閑話休題。



1年を通じて沢山の海外栄養系種苗会社が我が社を訪問してくれますが、特に、春から夏にかけては多くの育種会社・ライセンサーが浜松の現地適応性検定温室まで足を伸ばしてくれます(このホームページの「浜松だより」ご参照)。
彼らと一緒に適応性検定の評価をしたり、ライセンス契約の更改作業を行なったり、あるいは情報交換を実施したりするのは、大変楽しい時間です。
その過程で、最近は、「これこそが栄養系種苗事業の肝(成功の鍵:KFS)ではないか?」と思われるいくつかの要素が、私の頭の中で抽出・確認されつつあります。
かなり身勝手で乱暴ですが、今日は、その「勝手なKFS」一覧をご紹介したいと思います。


1.

栄養系育種プログラムの理解
・・・「栄養系では系統選抜で遺伝的背景が改善する事は有り得ない」(社長コラムNO.09ご参照

2.

栄養系苗の生産体系の理解
・・・「いつでもクローン(コピー)は作れるが、その規格は大きく異なる事に注意を払う必要がある」(同NO.26ご参照

3.

表現型(P)=遺伝子型(G)×環境(E)
・・・「栄養系種子系に限らず、農業におけるセントラルドグマ」

4.

生鮮物を扱うという意識

5.

お約束した納期どおりの納品を実現するロジスティックス

6.

ワンシグマ(1σ)品質管理

7.

ウイルスフリー・ウイロイドフリーを実現する病害検定

8.

法務(ライセンス契約)や経理・税務(源泉徴収税)の理解


これだけの事が実現できれば、まがりなりにも「プロフェッショナルな栄養系種苗会社」を標榜できると考えます。
如何でしょうか?


ところが、実際の現場では、上記の実行どころか、それとは全く逆行する「栄養系頭」によるオペレーションが横行していて、しかも、「過去延長」にしがみつくものですから、なかなか思ったように進まない事例に出くわして、「事故報告書」(ホームページISO9001ご参照)は尽きないのです。
少年老い易く学成り難し!!

次回は少し視点を変えて、KFSの8番目、「管理会計」(これもしばしば誤解があるんです)につき述べる事にします。



2012年6月

代表取締役社長 清水 明

Dear customers;


I am very pleased to inform you that there are lots of foreign breeding companies are kindly visiting our company.
Especially, in this season around spring and summer, there are lots of guests from breeding companies and licensors who are coming to our adaptability trail location at Hamamatsu.
(please refer to “Hamamatsu-dayori” in this URL.)


I think it is quite enjoyable and informative time to welcome those guests with great honor, spending time for joint evaluation of adaptability trail, renewing existing license agreement and exchange information in this industry world-wide.
I perceive that through such enjoyable process, I have been succeeding to obtain some Key Factor of Success in this vegetative propagated floriculture business in my mind.


1.

Understanding of vegetative propagated breeding program

2.

Understanding of vegetative propagated cutting production

3.

P (Phenotype) = G(Genotype) * E(Environment)

4.

Mind to deal with “Fresh” products like vegetables

5.

Logistics which enable ordered cuttings to arrive at customers location on time

6.

1σ Quality Control

7.

Disease diagnosis by which we can deliver Viroid / Virus free cuttings

8.

Literature on legal matter (License Agreement), accounting and tax (withholding tax)


How do you think?
I personally believe that if we can have / maintain above KFS in our organization, we would be able to perform as “Professional” in this industry.



With Best Regards,

Akira Shimizu

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