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コラム39 「管理会計」のわな 2012.6.29

経営の教科書を開くと、「会計には2種類あって、制度会計と管理会計の2つがあり・・・」という文に出会います。
まあ、この記述は間違いというわけではないでしょう。
概念的には、大きな「会計」という集合が存在し、その中に、目的の異なる会計処理方法として、「(決算のための)制度会計」と、「管理会計」の2つがあるという認識です。
ただ、現場的に言うと、たぶん、「管理会計」という日本語訳が100%フィットしていないために、様々な混乱を生じさせているものと考えます。

最もよく見かける混乱は、たくさんの事業別・部門別・場所別みたいな分類を可能な限り多くして、多大な労力をかけて、非常に大きなマトリックスを作成するのですが、ここで疲労困憊、ヘトヘトになるパターンです。
(ついでですが、せっかく試験・実験をしたのにうまく結果が得られない場合の原因の多くが、解析ができないくらいの要因数や水準数の多さ、すなわち、試験設計の稚拙さ・複雑さに起因しますが、それと良く似ています。)
まさに本末転倒、手段が目的化しています。
また、時々見かけるのが、よく判らない「共通」という部門別コード。
「2つの部門にまたがっているから」とか「分解不可能だから」とかの言い訳が聞こえてきそうですが、そもそも、「会社という有機的に結合したものを一定のルール(思い切り)のもとに強制的に分類・整理している」のが管理会計だ、という理解と徹底が必要です。

「管理会計」とは、英語ではManagement Account.
すなわち、「経営が経営分析・経営判断を行なうための基礎データを提供する会計数字」と解釈するのが正しいと考えます。
ですから、経営分析・経営判断を行なうために必要十分な数字が、分類・整理されている事が要求事項なのです。
そしてその分類・整理の基準が明確・簡単であり、経時変化や効果確認をきちんと把握できる事がとても大切です。

参考までに、弊社で用いている「管理会計」の部門別コードですが、


(1)

PPMに基づく「選択と集中」の結果、資源を傾斜配分している5クロップ

(2)

成長戦略に基づき取り組んでいる「第6のクロップ」候補

(3)

その他


あわせて10あまりしか有りません。
「細分化しすぎない部門別コード → 経時変化の把握や仮説検証・効果確認が容易 → 経営の判断材料として活用」という好循環がその期待するところです。

こんな状況ですから、私は、Management Account の訳としては、「経営のための会計(あるいは大胆に、経営会計)」が適切ではないか、と感じています。

次回は、このManagement Account への第一歩、というより、業務オペレーションの基礎の基礎である「帳票」につき、説明します。



2012年7月

代表取締役社長 清水 明

Dear customers;


When you open a book which is relating to “Management”, normally you can find out below sentence.
“There are two kind of accounting in general, one is Statutory Account and another is Management Account.”
I do not think that this explanation is wrong.
Please imagine such concept that there exists quite big set namely “Accounting”, in which you can find out different two sub-sets, one is “Statutory Account” for book closing purpose, and another is Management Account.
However, because of the fact that Japanese translation of “Management Account” does not fit at the business front at all, there certainly exists some confusion.

One of the most frequent confusion would be that they would introduce too many codes for classification and would make so big spreadsheet with so much classified data.
Finally, they would fall down after totally being exhausted.
This is “Put a cart before the horse.”

Another example of confusion is to use the code of “common”.
What does it mean?
Originally, business activities inside the company is organically combined each other.
However, in accordance with the philosophy of “Management accounting”, several codes are implemented and “common” codes are not fitting towards such policy.

I personally believe that in case of real “Management account”, you will be required to prepare below described data to your management


➢ Reliable enough for management to make analysis
➢ Reliable enough for management to make decision

In case of Japan Agribio, we only have more or less 10 codes currently used in “Management account” which consists of


(1)

5 major crops we are now focusing

(2)

Additional targeted crop as “The 6th crop”

(3)

Some others



With Best Regards,

Akira Shimizu

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