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コラム55 オランダモデル 〜その3:オランダ栄養系種苗会社の進化の歴史〜 2013.2.22

さて、本題中の本題です。
高等学校「新訂生物」に記載されていた、「個体発生は系統発生を繰り返す」という記述に身悶えした経験のある私は(社長コラム第49回ご参照)、どうも森羅万象、この世の現象を、「進化(Evolution)」という側面から見すぎるのかも知れません。

ただ、オランダの栄養系種苗業界では、この「個体発生は系統発生を繰り返す」という進化の仮説が、見事に当てはまるのではないか、と考えています。即ち、


1.

最初のスタートは切花生産農家。当時の生産農家は自分で未発根苗をつくり、そこから発根苗を生産して、切花生産材料として活用していた。この段階では、生産農家(Grower)です。

2.

その切花生産農家の中から、苗作りが得意な農家が、自分の切花生産機能は残しながら、他の農家の分まで苗作りを行なうようになります。分業が始まり、いわゆる増殖会社(Propagator)の始まりです。日本のコメ作りでも最近はほとんど田植え用の苗箱作りは共同もしくは専業会社へ委託ですよね。

3.

そんな苗作り会社(Propagator)は相互に競争しあうようになり、苗の均一性や病気発生のコントロールなど、競争優位性を持つものが現れたり、あるいは、自然突然変異(Natural mutation)の恩恵を受けて育種会社(Breeder)に変貌したものも出現してきたのだと考えます。この中で、遺伝学(Genetics)や農業統計学(Agriculture Statistics)あるいはずばり育種学(Breeding Science)に秀でたものが、現在のオランダ栄養系育種会社として活躍しているのです。


どうです。
如何にも合理的なオランダ人が選択しそうな「進化」の歴史だと思いませんか?
アグリバイオグループの旗艦会社Fides社はまさにこのモデルぴったりですし、その他、当社のライセンサーである、Selecta 社、Florist 社、Dekker 社も同様です。
勿論、競争が激しい今日では、「遺伝学」「農業統計学」「育種学」の基礎知識に加えて、「経営学」や「マーケティング」「経営学」「語学」などのビジネスツールの準備も不可欠である事は言うまでもありません。
その意味でも、監査法人(Auditor)や税理士法人(Tax advisor)が沢山存在するオランダでは、それらの協力を得やすい環境にあり、「進化」は順調に進んだのでしょう。

さて、次回は、合理性を追求する「オランダモデル」の最終回。お楽しみに。



2013年2月

代表取締役社長 清水 明

Dear customers;


As I referred in my column No. 39, there is one of biological central dogma that “Ontogeny repeats / follows phylogeny” in general.
I was so much shocked to find out and touch this central dogma in the textbook of high school “Biology” Then automatically, I have to admit I have tendency to try to apply this central dogma to everything.

However, in case of the industry of vegetatively propagated floriculture business in the Netherlands, I strongly believe that such central dogma / hypothesis seems to be applicable.
I think there is some process of evolutional development in the vegetatively propagated floriculture business as follows;


1.

Flower producer / grower
At the very beginning of floriculture business stage, almost all floriculture growers used to have the function of “unroofed” cutting production and “rooted” cutting production as starter plants in their greenhouses.

2.

Propagator
Then after words, some growers who have certain advantages of uniformed cutting production, high productivity and disease control started the business of propagation taking some orders from growers. This is a kind of function differentiation process.

3.

Breeder
I think some propagator started breeding activities who has much more understanding and knowledge on genetics, breeding and agriculture statistics.


How do you think?



With Best Regards,

Akira Shimizu

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