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育種のトビラ
第16回:バラが咲いた

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今回の 育種のトビラ では、タネから育てたバラの様子についてご報告いたします。(2009年5月)

◆ドキドキの開花

初めて自分で交配して採ったタネを播き、その花を初めて見る時。花の育種をしていて一番ドキドキする瞬間だ。それが自分の好きな花だったとしたら、なおさらのこと。

はたして、一番先に花を咲かせた株が開花したのが5月初旬。その後約1ヶ月かけて苗は次々と開花し、蕾をつけなかった2株を除いて73株の花をすべて確認することができた。ちなみに今回咲かなかった株はどうしたのかというと、四季咲きの性質を持っていないということになるため、花を見ずに処分した。

 

それでは、咲いた花の一部を写真でどうぞ。

 

開花したバラの写真1

 

開花したバラの写真2

開花したバラの写真3

開花したバラの写真4

ば〜らが咲いた♪
ば〜らが咲いた♪
待ってたば〜ら〜が〜♪
咲〜かしてみた
も〜のの、意外な
ば〜らが多かった〜♪

 

写真とこの替え歌ですべてを説明できてしまった気もするが、一応補足しておこう。

ここでの意外なバラというのは、期待はずれという意味。本当に、これは良いなって思える花が少なかったのだ。花色、花型、花弁の硬さ、節間の長さ。最低限この4条件を満たすものだけを残すことにしたら、一瞬にして8個体にまで絞られてしまった。

 

私達の周りには、バラの品種はそれこそ数え切れないほどたくさんある。どれも綺麗な花を咲かせてくれる。だからこそタネから育てても、品種になるほどは素晴らしい花が咲かなくても、タレントのそっくりさんレベルの花は咲くのではと期待していたのだ。それがこんな結果になるとは・・・。

 

う〜ん。そうなのだ。いくら園芸品種が数多くあろうとも、皆、まさに万に一つの確率で生まれてきた凄い個体なのだ。さすがにバラは花の中の花だけのことはある。私の想像を超えたレベルの高さだった。こんなお遊び程度の量のタネを播くだけでは、新品種を作るなど夢のまた夢かもしれない。でも一方で、こういう厳しい現実を知った分、新たな興味が増すし育種家魂にも火が着くというものだ。

 

やる気満々。

 

今の気持ちを一言で表せば、こうなる。そしてあくまでも現段階でという条件付だが、私が一番気に入った株はこれだ。

 

 

お気に入りの株の写真

お気に入りの株 

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