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育種のトビラ
第17回:今後の方針

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今回の 育種のトビラ では、4つのプロジェクトそれぞれの方針についてご報告いたします。(2009年7月)

◆おらんロマン ⇒ バラ

選抜した株はすべて鉢上げした。株を充実させてから秋の花を見て、さらに有望系統を絞り込むためだ。


しか〜しだ。
これからは高温多湿が苦手なバラにとっては過酷な季節。
真夏の温室は40度にもなってしまう。たぶん秋を待たずに淘汰されてしまう株も少なくないだろう。でも、これは仕方がないこと。

なぜなら地球温暖化現象の影響で、これまで以上に暑さに強い品種が求められているのだから。

 

選抜した株の写真

選抜した株の今の花

◆ルックッキング ⇒ ? (まだ秘密)

まだ内緒にしているこの植物は寒さに弱い。そのためかなり気温が高くなるのを待ってから播種した。発芽は良好。幸先良いスタートを切れた。5月13日に播種して約2ヶ月。今は小さな蕾が確認できるまでに育っている。

ルックッキングは、ちょっと変わり者の株からタネを採って播き、またその中からちょっと変わり者を選んで同じ事を繰り返す、選抜育種という方法で改良を進めている。そして現在育てているのは、改良しようとしてタネを採った3世代目。そろそろ元の品種との差がはっきりと表れて欲しいもの。

 

しか〜しだ。

私の期待に反して、ほとんど変化が見られないのだ。

失敗かも・・・。

 

結果はともかく、次回のこの場では、いよいよルックッキングの正体を明かすつもりだ。

◆どげんかscentいかん ⇒ エリシマム

報告が遅れたが、馴化に成功した1株は4月に花を咲かせることは咲かせたのだ。

 

しか〜しだ。

♀親と同じ花が咲いたのだ。原因はよく分からないが、期待はずれの結果になったことは事実として受け入れざるを得ない。動揺を抑えつつ、慌てて再びすべての培養苗を馴化した。

その時培養苗として維持していたのは全部で12系統。今回かろうじて開花に至った1系統を除き、すべて過去に馴化に失敗して枯れてしまったものだ。過去の経験を活かして、今回は万全を期してさらに慎重に馴化した。ところがその甲斐なく、またしても1系統また1系統と枯死していってしまった。そして生き残ったのは既に花を確認していた1系統を含めて4系統となり、結局このうちの3系統も♀親と同じ花が咲いてしまった。

頼みの綱の残り1株は開花まで至ることなく夏を迎え、花の確認はこの秋に持ち越しとなった。

枯れた株はおそらく雑種、生き残ったものは雑種でない。

残念だが、どうもこういう結末が近づいている感じだ。

苗の写真

最後の望み

◆これでいいんどあ♪ ⇒ カランコエ

花色や草姿で9タイプに分けてタネを採り、それを6月3日に播種した。前年は黄色の発芽が非常に悪かったが、今年は結構芽が出てくれた。期待大♪ そして今はちょうど、ばら播きして出てきた苗のセルトレイへの移植を終わらせたところだ。

発芽直後の写真

発芽直後の様子

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