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育種のトビラ
第38回:大震災後の状況

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今回の 育種のトビラ では、大震災後の状況につきまして簡単にご報告いたします。(2011年4月22日)

 

◆プロジェクトに対する被害

 さくら市にある私達の職場も巨大地震で少なからぬ被害を受けた。詳しいことは控えさせていただくが、ライフラインが数日間すべて止まってしまったのは事実だ。市の水道は止まらなかったものの、灌水用の水は井戸水をポンプで送る方式だったために、停電中は温室のホースから水が出ない状態に。そのためそれこそ人海戦術で水を与えて、重要な植物はもちろんのこと、なんとかほぼ全ての植物を枯らさずに済むことができた。


 水以上に問題となったのは、停電によりボイラーが数日間動かせなかったこと。これにより、寒さに弱い植物はダメージを受けてしまった。また、電気が復旧した後でも重油や灯油の供給が途絶えたために、一部の温室は加温できなかったりもした。このような状況下で、どうしても事業とは直接関係のないこのプロジェクトの植物たちが割りを食うことになってしまったことはお伝えしておきたい。なお、本プロジェクトの現状については来月報告する予定だ。

◆東京ディズニーリゾート植物ガイド

表紙写真 ©Disney

 『東京ディズニーリゾート植物ガイド』は、じつは3・11に書店に並んだ不運な本だ。その上、発売日当日からディズニーランドもディズニーシーも休園になってしまったという。ある意味、これ以上の悪条件は考えつかないというほどの最悪のタイミングでの船出となってしまったのだ。当然、誰もが皆この本の売れ行きに不安を覚えた。


 ところが意外なことに、大震災は売れ行きにはあまり悪影響を及ぼさなかったようなのだ。結局、両パークが営業を再開する前に、つまり1日も営業日がなかったのにも関わらず、増刷が決まったからだ。


 この嬉しい知らせには関係者一同明るい気持ちになった。なぜなら、植物の魅力、花の力を再認識できたから。そしてもちろん、これらを求める人々の心の豊かさと自分達の使命をも、同時に再確認できたからだ。


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